係争中の“京橋3丁目物件”を「みずほ信託」が“解体”の暴挙

 前回“仕置人”が本件を報じた時は、“解体工事”着工日が2度も変更され、3度目には7月1日から12月16日までが工事期間として掲示されたばかりだった。そして工事発注者は「東京建物」系のSPCである「京橋開発」だったが、どういう訳か現在の発注者は「みずほ信託銀行」(以下「みずほ信託」)に変更されている。“解体”の発注者が「東京建物」系のSPCの「京橋開発」から「みずほ信託銀行」に変更してしまうあたりにも不透明さが残るが、係争中の「塚本商事機械ビル」をすっぽりと囲み込んで“解体工事”を進行させている。

 「みずほ信託」は、原告の「伊和ビル」が仮処分をかけてこないことをよいことに、横暴に“解体”を進めているが、これがかつては国民の税金である公的資金を受けていた公共性の高い金融機関のやることとは思えない。ともかく、最近の「みずほFG」は、道義的責任や公序良俗に反した不祥事が多発している。


“解体”する以前の3棟のビル

現在は裁判中なのに、こうして厳重な囲いの中で建物を“解体”している「みずほ信託」


当初はSPCの「京橋開発」が発注者だったのにやむなく「みずほ信託」が正体を現してきた
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経営破綻の「アーバンコーポレイション」とグルだった「みずほ信託」

 「伊和ビル」と20億円で売買契約を平成14年に締結していながら、「塚本商事機械」は「FRD」という会社に24億6,400万円で売る契約を結んでしまうという不謹慎な行為に怒った「伊和ビル」に、2億2,750万円を支払うことにより、売買契約を解除することで合意したが、「塚本商事機械」は、その約束を果たさなかったという。
 “京橋3丁目”の物件は合計1,200坪で、そのうちの155坪が「塚本ビル」。そして中央通りに面していることから、現在でも1坪6,000万円ともいわれていることから、今ではざっと100億円の物件。したがって「20億円で売買契約」をしている「伊和ビル」は、相当の利益になると踏んでの訴訟だろう。
「塚本商事機械」の155坪を買収した「FRD」は、このたび会社更生法を申請した広島の「アーバンコーポレイション」(以下アーバン)のダミー会社で、最終的に「アセットマネージャーズ」(東京)と組んで1,200坪の地上げに成功したが、投じたカネは240億円ていどといわれ、それらの資金は「アーバン」から出ている、と思われる。

 要するに、この売買は一般的には馴染の少ない“受益権”の売買だが、「みずほ信託」が設立したSPCである「京橋プロジェクト」から“受益権”を買ったという「東京建物」系の「京橋開発」というSPCは御用済みとなり、表面に出てこない。
 ちなみに、このSPCとは、資産の流動化に関する法律に基づいて、特定の資産を裏付けとして有価証券を発行するためだけに設立する“特別目的会社”だということだが、本体が表面に出ない本件の場合、隠れみのに利用することができるので、本件のように大銀行が資金力にモノを言わせて地上げをしても、SPCを利用すれば買収できるわけで、「みずほ信託」のワル知恵が透けて見える。


外観だけは立派だが、見えないところでは、SPCを隠れみのに倒産した不良会社「アーバンコーポレイション」と組んで大儲けした「みずほ信託銀行」

 こうして「アーバン」と「みずほ信託」は500億円もの暴利を上げたことになるが、“信託銀行”という金融機関が、破綻寸前と噂され、暴力団に資金が流れているという「アーバン」を引き込んでの不透明さは容認できない。
 「アーバン」の社長である房園と「みずほ信託」の遠山光良が親密で、この功績によってか当時常務取締役だった遠山は今年4月には副社長に昇格している。
 ましてや、徹底した取材拒否は尋常ではない。

幹部らの“不倫”“痴漢”“フィリピンパブ狂い”“内ゲバ”も絶えない「みずほFG」のガタガタ

 むかしむかしの話になるが、「第一銀行」と「勧業銀行」が合併して「第一勧業銀行」となり、それから20年経っても、人事権をめぐる確執が尾をひいていた。
 バブル崩壊後の“金融再編”で、「富士」、「一勧」、「興銀」の三行が合併して「みずほフィナンシャルグループ」(以下「みずほFG」)となった。この「みずほFG」もご多聞にもれず内部抗争がひきもきらず続いている。
 2000年9月の「みずほホールディングス」設立以来、旧銀行間の確執があり、統合の立役者だった杉田力之、山本恵朗、西村正雄の旧CEOが2002年4月のシステム統合の失敗で引責辞任したのだが、この頃から対立は一挙に激しくなった。

 このころ、「富士」出身の前田晃伸と「興銀」出身の斎藤宏が共闘を組み、「みずほ銀行」は「富士」に、「みずほ証券」は「興銀」に、という領土拡張に乗り出し、旧「第一勧銀」系の多くが掃討された。なかでも極めつけは、斎藤と前田は「みずほコーポレート銀行」副頭取の後藤高志を、「西武鉄道」の建て直しという名目で転出させたこと。これは、前田が「みずほ」内部を、斎藤は旧「第一勧銀」OBを籠絡し、すさまじい暗闘が渦巻いているという。


「みずほコーポレート銀行」頭取の斎藤宏。出資先のテレビ東京女性記者、中国人の秘書、マンション家賃は銀行持ちに車も会社所有。これがメガバンクのトップではセコーイのでは。

「みずほFG」社長の前田晃伸は、「みずほ信託」が悪徳企業から土地を地上げして、それを「東京建物」に売却して暴利を貪ってるのに知らん顔

 こうした中で、今春「みずほ信託」社長に野中隆史が就任した。野中が「みずほ銀行」のリテール(小口戦略)の立役者だったものの、「グッドウィル」への不明朗な融資の責任もとらないで「みずほ信託」の社長になるのはおかしい、という声が多い。
 この他にも「オリックス」と「クレディセゾン」の統合問題や、旧「興銀」人脈の中での「みずほコーポレート銀行」(以下「みずほCB」)頭取のスキャンダルで、ポスト斎藤への争いが、けだし見物である。
 こんな状態だから、“みずほ”全体のタガがゆるんでいることは確かで、不祥事が続出だ。
 去る9月12日には「みずほ銀行」I・Tシステム統括部の34歳の“参事役”が、「痴漢行為」で逮捕された。


トップが権力抗争に明け暮れる「みずほFG」だから、一般行員もこんなに破廉恥になっちゃって

 そして前記「みずほCB」頭取の斎藤宏の“不倫”が『フライデー』(8月1日号)で暴露された。テレビ東京の女性記者と路上キスの現場を写真にとられ、掲載されているが、斎藤は妻子があり、それでも週に一度のペースで彼女のマンションで密会していた、というが、斎藤には、過去にも在日中国人の女性秘書や他の女性記者との関係も噂になったこともある。そして密会に利用していた南麻布のマンションは、銀行が、“頭取の仮宿舎”として1ヵ月20万円払っていたというのだから私的流用の“背任横領”ではないのか。


副社長の遠山光良は悪徳企業からの地上げを主導、常務の田川誠は女房を捨て、若いフィリピン娘と結婚したというが、「みずほ信託」ってだいじょうぶかな(クリックで拡大)

 また、「みずほ信託」に話を戻すが、副社長の遠山光良の部下になるのだろうが、常務取締役に田川誠がいる。この田川は、衆議院議長河野洋平の親せき筋に当たり、河野洋平らと新自由クラブを結成した田川誠一の息子。『週刊新潮』(08.7.17号)では、田川が<夜な夜なフィリピンパブへ通い、フィリピン娘とのベッドの写真をばら撒かれた>と書いているが田川については<信託銀行常務>と匿名になっている。現在では<フィリピン娘とは結婚している>とは言え、フィリピーナは、そのほとんどが国の家族に仕送りするための“出稼ぎ”にきて玉の輿にのっただけの話で、「みずほCB」の頭取斎藤宏とて、中国人の女性秘書に手を出したというのだから“ワキが甘い”。中国人女性にしても、“金のため”に来日しているわけで「みずほCB」の“機密事項”が中国政府に流出しないとも限らない。

 しかし、それよりも『週刊新潮』田川の記事の末尾で記されているように「トラブルの一端を知った顧客が、この信託銀行を信用できるかどうか・・・」と結んでいるように「みずほFG」はスキャンダルマーケットの名に恥じない醜態を演じている。